管理職として組織に所属する石田陽一講師と1級氣質診断士の西岡徳子さんの氣質活用法のお話しの鍵は「適材適所」です。

「その人の特性」を見つけ、適所に配置することで部下が120%の力を出して輝くか、ストレスでやめるかは管理職の腕にかかっているともいえます。しかし、中々それを見つけ出すのは経験値やデータが必要になります。そういう時に、氣質は一つの「その人らしさ」を図るバロメーターとなると協会はお勧めをしています。

今回発表した2人とも、氣質を職場で活用しています。周囲のお2人への評価は「なんで、人のことがそんなにわかるのですか?」と言われること。ただ、お2人の組織内での活用法はこっそり使用しているか、堂々と使用しているかの違いがあります。

石田講師は氣質を部下やチーム構成に活用しています。例えば、新しいプロジェクトのチームリーダーになった際、「●●部署の△△さんを入れてください」と五行そろったチームを構成するように提案したりするようです。ただ、現在は氣質を活用していることを公言できていないので今後は、氣質を職場の共通言語化していくことが目標とのことでした。

西岡さんは、師長として勤務する病院で氣質の使用を公言し、部下や同僚のサポートをしています。   氣質の活用を通して、部下の「らしさ」に気づかせてあげられ、その部下が楽しそうに過ごしているという事例も紹介しました。

上からの締め付け、下からの突き上げでストレスを感じることの多い管理職にこそ、氣質を学んでいただいて、自分と相手の本質を知ることで、適材適所な人間配置へのヒント、関係性を知ることでコミュニケーションの向上とストレスレスな人間関係を築く一つのツールとして使っていただけるといいな、という事を再認識した発表でした。